ねえねえ和泉先生その2・・・相続税

2021年12月15日

質問

同居する親の高齢化で心配なお金の問題は、どうすればいいでしょうか?

 

 ねえねえ和泉先生

「ねえねえ岸田さん」というタイトルでお知らせを書いたところ、ホームページをアップしてくれているプリズムゲートの窪田さんから「ねえねえ和泉先生」というのもいいですね、というリクエストがあり、疑問に対して対話形式でお答えするという企画になりました。

 

 

第2回目は相続税のお話です。

窪田: ねえねえ和泉先生、私の疑問その②です。

現在親と同居しています。だんだん高齢化してきて、お金のことが心配です。

どうすればいいのでしょうか。

 

和泉: うーん、日本はすでに、高齢社会を迎えていますね。

「高齢化社会ではないですよ!」と学生の頃、横浜国立大学で高齢者法を教えていらっしゃる関教授に教えてもらったことを覚えています。

 

介護や成年後見的な問題もあろうかとは思いますが、税理士の視点からは、

万が一のときのために、相続税の申告書を鉛筆書きしてみることをお勧めします。

 

相続が発生すると、10か月以内相続税の申告納付を税務署にしなければなりません。

いざとなると、何がどこにあるかわからない・・・。

そこで生前に協力して、あらかじめ鉛筆書きで相続税の計算をしてみることをお勧めします。

 

窪田: そうですよね。ポイントにつられて取得した自分のマイナンバーカードすら、

どこにあるかわからないぐらいですからね。国が管理するのは国の自由ですが、無理やり国民に持たせるのは、ちょっと・・・。

すでに「高齢社会」ですからね(笑)。

 

 

和泉: 預貯金や有価証券、不動産、生命保険などをヒアリングして、手順に従って申告書を書きすすめてみます。

 

前もって聞いておけば、相続税納税の目安にもなり、いざというときに慌てなくてすみますし、高齢社会における老後の資金計画も立てることができるかもしれません。

 

窪田: それが、なかなか・・・。

 

和泉: えっ!計算よりも聞き出すことが難しい?皆さん、おっしゃるとおりかもしれませんね(笑)。

老夫婦